sweet voice

「じゃあ、花音は荒井さんを選ぶんだ」


「それはないかな」


「なによそれ、荒井さんとつきあうために伸二くんと別れたんじゃないの?」


「荒井さんは関係ないから」


週明けの月曜、ランチしながら茜に追究された。


「ま、花音が納得してるならそれでいいけど」


「納得してるよ」


「もったいないなー、あんなイケメンとつきあわないなんて」


「イケメンだから好きになったんじゃないし」


「じゃあ、どこが好きなのよ」


「荒井さんの声」


「そういえば、声が好みって言ってたね」


「初めて声を聞いた時すごくドキドキして、そんな感覚はじめてだったから、胸が苦しくて」


「なんか、中学生みたい」


「バカにしてんでしょ」


「違うって、やっぱ荒井さんとの出会いは運命だったんじゃないかと思ってさ」