目が覚めたとき、葵がいた。



信じられなくて、
存在を確かめたくて、



ただ、葵を抱きしめた。





俺が忘れられなかった、

愛しいぬくもりを感じた。




泣きそうになりながら
でも、俺の精一杯の想いを伝えた。





『ねぇ、どうすれば戻ってきてくれる??

 どうすればそばにいてくれる??』





抱きしめる腕に力を込めながら

俺は涙をこらえた。