彦星は、羊飼いの仕事を始め、織姫は、織物の仕事を始めた。

彦星は仕事に専念した。

毎日毎日、織姫のことばかり考えながら仕事をした。

しかし、1年に1度会う約束に彦星は我慢出来なくなった。

そしてついに、織姫のお父さんが言っていた約束を破り、彦星は飼っていた白鳥に乗って織姫に会いに行く決断をした。

彦星は白鳥に乗りながら早く会いたい。そればかりを考えて織姫の居る星へ向かった。

そのころ、織姫のお父さんは空を見上げていた。

「ん?何か来る。」

お父さんは銃を構え、彦星が乗っている白鳥にめがけて銃を撃った。

白鳥は傷を負いながら彦星の住んでいる星へ引き返した。

傷を負った白鳥は、力を振り絞り、なんとか彦星の星へたどり着き、彦星を降ろしたあと、白鳥は遠くの星へ向かい怪我を治すことにした。

それが今の夏の大三角形だ。
(わし座である彦星のアルタイル、こと座である織姫星のベガ、白鳥座のデネブ)

こうして3つの星は分かれて三角形になった。

白鳥は銃で撃たれ血を流しながら飛んだ。

その血は水に変わり天の川へとなった。