俺は少女予め用意してくれていてお茶を手に持つと、客室へと急いだ。


豪華なドアノックし「失礼します」と、小さな声で言ってドアを開ける。


そこにいたのは黒スーツの男2人と、瑠菜と村山だった。


瑠菜はいまだに黒スーツの男の間に挟まれた状態でソファに座り、身を固くしている。


村山はいつも通り両脇に女性を座らせていた。


そっと近づいてテーブルに視線を向けるとそこには札束が置かれていた。


黒スーツの1人が金を数えている。


俺はゴクリと唾を飲みこんだ。


こんな大金見たことがない。


これが瑠菜の値段なのだ。


テーブルにお茶を置く手が震えてしまう。