人間発注書

「こんな下品な冗談を言うと思うか?」


そう聞いてみると、伸紀は無言のまま左右に首を振った。


そしてしばらく登校して来ていないミホコの机へと視線を向ける。


「まじかよ」


「あぁ。伸紀、お前どのサイトを調べた?」


そう聞くと、伸紀はスマホの画面を見せて来た。


それは『人間発注書』そのもののサイトだった。


ここには販売している人間の顔写真も載っている。


俺は『最新商品』と書かれた部分をクリックした。


すると西崎さんが見せてくれた画面が現れる。


そこにはミホコの笑顔が映し出されていた。


それを伸紀へ見せると、伸紀の顔色がサッと青ざめた。


ついさっきまで冗談を言っていたとは思えない表情で画面を凝視している。


「俺はミホコを助けたい。けれど、ミホコの家族はもうこの街を出てたんだ。どこに行ったのかもわからない」