「お父さん、お母さん…ごめんなさい
私がいたから…私がいなければ…」

「想嬉!」

ビクッ―――!

「それは違う!俺達はお前を愛してる!
愛してるからこそ守りたかった!
でも結局お前は心も身体も傷ついて…
それに気づけなかった俺は父親失格だな」

「お父さん…」

「想嬉…星夜組に戻って来ない?」

星夜組に?

「星夜組…か」

?統満?

「統満…?」

「想嬉…お前星夜組に戻れ…
そしてうちの紫暮に嫁いで来ればいい
組同士の婚約…しかも相手は唯一の同盟組
誰も何も言えなくなるからな…」

星夜組として統満のところに行ったら
組としても損は無くなる…
それは…お母さんとお父さんにも
恩返しができる?
それなら…

「戻る…でも…統満とはまだ
離れられない…統満がいない空間には
まだ1人で居られない…」

「想嬉…それでいいのよ…
戻ってくれるだけで私は嬉しいの
お母さんに母親させてくれる?
会えなかった分もあなたを大切にしたい」

「うんっ…うん!」

ポンポン―――

「良かったな…」

「統満…ありがとう」