「エリさん?」


あなたの心地よい声が私の耳に響く。


「なに?」


私はいつものように聞き返す。




「なんで私は目が見えないのでしょう?」



「貴方には見えているじゃない。私の心が」




私は思うの。
貴方は目が見えないかわりに素敵な声を
神様からもらっているんだって。