幼なじみはツンデレ君




 そうして、私達は別れてそれぞれのクラスヘ向かった。



 私と萌香は同じB組、亮太と海斗はD組だ。



 教室に入ると、萌香がニヤニヤしながら言ってきた。



「二人共、あんなにラブラブなのに、なんで付き合わないの?」



「だって、亮太は大切な幼なじみだし」



「あんなに見せつけておいて?」



「………」



 確かに朝の行動は端から見れば恋人に見えるかもしれない。