幼なじみはツンデレ君




 駆け込んで電車の中に入ると、私の親友の萌香がつり革につかまって立っていた。



「二人共おはよー。ってなんでそんなに疲れてるの?息も上がってるし…」



「私が寝坊しちゃって走ってきたの」



「それで俺も寝坊した」



 すると萌香は、呆れた様にため息をついた。



「二人共、相変わらずだね……っていうか、いつまで手繋いでるつもり?」