らずべり味〔徒然日記〕

それからは添乗員さんに、リードしてもらった。




まずカードを悪用されないよう、ストップをかけなければならない。




でも、何処に連絡していいか分からない。



そこで国際電話を実家にかけ、親に連絡を頼んだ。



母親はパニくり、



「だから海外旅行なんて危ない事をするから!」



などと、今更な事を涙声で口走る。



とにかく急ぐように繰り返して、電話を切る。




泣きたいのはコッチだよ。



そして午後、みんながベルサイユ宮殿に行く時、私と添乗員さんは警察に行った。




被害届を書くが、フランス語は全く分からない。




言われるがまま、ローマ字を書いていく。





「やはり日本人の被害が多いそうです。狙われてますね。」



歩きながら、添乗員さんが言う。




見つかる可能性は低いだろうと警察でも言われ、またもや落ち込む。