らずべり味〔徒然日記〕

映画は、面白かった。



でも、隣のシートに彼が座るのが、何となく嫌だった。




勘のいい方は、お分かりですよね?





さて、映画も終わり、この前と同じで、もう帰るのだろうと駐車場へ向かう。





「あのっ!」



彼に呼び止められ、振り返った。




「お茶でも… 飲みませんか?」



恥ずかしそうな彼。





「あ… はぁ…」



今日は、誘うんだ。




お茶を飲みながら、話をする。




ヤバイ。


私、また仕事モードで話してる。





そしてまた、家まで送ってもらい、次の約束をする事もなく別れた。