「私も、冬馬くんがいてくれて本当に助かっていますよ」
「俺はもう、その言葉が聞けただけで十分です」
「……え?」
「喫茶リリィがなくなっても、ここで過ごした思い出は絶対に忘れません! あと、店長とアルバイトという関係じゃなくなっても、たまには連絡してもいいですか?!」
これからもつながっていきたいけど、まだ告白するには早い。悩んで迷っだ結果選んだ言葉がこれだった。
俺としては勇気を振り絞って伝えたんだけど……肝心のさゆりさんはぽかんとしている。
「…………えっと、冬馬くんは何の話をしているのかな?」
「だから、さゆりさんが店を閉めても、これからも仲良くしてほしいってことですよ」
「私、お店を閉めるつもりは一切ないですよ?」
「え? だって、お父さんに会う目的は達成したじゃないですか」
「ああ、そういうことでしたか」


