立ち上がってキョロキョロと辺りを見渡す。

だけど、やっぱり誰もいない…



「ここだよー」


「…え…?」


「トイレの上!」


トイレの上…?

とりあえず、言われた通りトイレの上を見てみる。



するとそこに1人の男の子が座っていた。

ふわふわなミルキー色の髪にぱっちりした目。

かわいい系の男の子ってこういう人のことを言うんだな〜って納得しちゃうような人。


「呼び出しちゃってごめんね〜」


その人はそういうとパッとそこから飛び降りた。



あ…


「あぶ…」


危ない!と言おうと思ったけどそれより先にその人は軽々と着地した。


そして私の前に来る。

かわいい系なのに、背は高いみたい。


「ね〜、僕のこと知ってる?」


「え…」


急に質問されて、会話に慣れていない私は口ごもる。