「………会う……会うから…っ」


だから…

やめて…っっ……



「ほんとかぁ!!まじかあ!!!よっしっ!!!あ、さっき言ったことは全然思ってねーからな!嘘ってことー。如月は実は優しい系だって知ってるしー。だから、聞いてくれると思ってさー」


っ…

なんなのよ

…優しいって…

意味わかんない…

私のこと知らないくせに……


「…優しくない……」


「えっ?どこがぁ?やさしーじゃん。今だって頼み聞いてくれたし、しかも話しかければしっかり聞いてるし」





それだけで優しいっていうの?

ありえない。


「…ん。……で?」


「で?」


「…どこ…」


「あー。放課後、校庭のトイレの裏」


「…ん。」


校庭のトイレって、私が瞬間移動する時に使うトイレだ…



「じゃあ、よろしくなー。如月が行ってくれねーと俺、マジで死ぬから笑」


「ん…」


キンコンカーンコーン


チャイムが鳴ったので藤崎は自席に戻った。

私は机に突っ伏した。