私が1時間目の終わりから登校してもみんなは、なんも驚かない。
偏差値は普通だけど不良が多いから、結構遅刻者も多いの。
暴走族の桜樹に憧れてこの学校に入ってくる人が多いから不良が多くなるわけ。
「おぉーい。今、登校か〜あ?おせーな」
「・・・」
そうだ。
一人だけ私に話しかけてくるやつがいるんだ…
物好きが…
「無視かよー、相変わらず無愛想。もっと明るくしたきゃー、ちょー、モテモテだろうに。知ってるかー?如月、4組ではモテててるらしいぜ」
如月は私の仮の苗字。
本当は川瀬。
だけど、苗字を偽ってる。
名前は美夜。
容姿も苗字も変えてる私の中でゆういつそのままなのは名前だけ。
「おーい、返事しろよー」
「ん…」
「おおー、返事きたあーー!」
なに喜んでんだし、、、
ほんと馬鹿みたい。
さっきから話しかけてくる、こいつは藤崎っていう男。
ちなみに桜樹に入ってる。
幹部じゃないけど。
馬鹿っぽいけど顔は結構イケメン。
めちゃめちゃチャラそうだけど。
というか、チャラいけど。

