〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜



「あの…。違います…。あれは…送ってもらった…んです。桜樹の倉庫に…呼ばれて…」


あ〜

めっちゃ話した…

疲れた…


「あらあら。そんなに必死になって否定しなくても。まあ、そんなに隠したいなら付き合ってないことにしときましょう〜」


ニコニコしてる佐々木さん。

やっぱり、優しくて癒してくれる人。


「あ〜、それでね〜。夜ご飯、まだかな?って思って持ってきたんだけど、彼氏といたならいらないかしら?」


彼氏…って

もう……

ま…、いっか…



「…食べてません…」


「そうなの?じゃあ、いる?ハンバーグ作ってきたんだけどね〜冷えちゃったかも…ごめんね〜」


「ぜ…全然…大丈夫です…。ありがとうございます…」


「いえいえ〜。家も近いし、何かあったらすぐに来てね〜。私は、美夜ちゃんの味方だからね〜」


「本当に…ありがとうございます…」


「ふふふ。じゃあ、今日はこれで。またね〜。」


「…はいっ…」



__ガチャ


ハンバーグを受け取ってドアを閉める。



本当に佐々木さんはいい人。


私はハンバーグを温めて食べた。


そして__眠りにつく。


今日は、疲れた…

明日は、ふーちゃんと話す…


遅刻、やめよう…