〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜



部屋の外に出るとそこにはさきほどの姫がいた。


「あっ。あのっ…」


話しかけて来る。

私も、友達になるって言ったんだから仲良くしなきゃね。


「…私…如月 美夜(キサラギ ミヤ)。仲良く…しよ…」


ああ、

上手くいかない。

友達のなり方なんてわかんないよ。

そう思って俯く。


「仲良くっ?してくれるのっ!?わぁぁ!!ありがとっ!!美夜ちゃん大好き!!」


すると予想外に、満面の笑みで私に抱きついてくる女の子。


「私はね、青波 冬華(アオナミ フユカ)。ふーちゃんって呼んでほしいっ」


「ふーちゃん。。」


「わぁい!!ふーちゃんって友達に呼んでもらうの夢だったんだぁ!ありがとっ!」


嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるふーちゃん。

この子、本当に中学三年生?


なんか、可愛すぎる__

素直で感情豊か__

私とは真逆ね__


「おーい、美夜!」


すると下から呼ぶ声がして見てみると春クンがいた。


「呼んでるねっ?どうしたのかなぁ」


「…わたし帰るから…。送ってくれる…の」


「帰っちゃうのっ?悲しいなぁ…」


シュンとするふーちゃん。


「が…学校で…話そ…明日…!」



「やったぁ!私、四組ね。!一緒に話そうねっっ!」


精一杯明るく言うとふーちゃんはまた笑顔になってくれた。



そしてふーちゃんと明日、話す約束をしてわたしは下に降りた。