〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜



「違う!僕じゃなくて龍が呼んだんだよー」


龍…?


「俺様のことだ。」


俺様…!?

はい??

声の方を見ると他のソファーより目立つ赤色の豪華なソファーに男が座っていた。


顔はめちゃめちゃ整っている。
イケメンの部類の中でもトップレベルだと思う。

だけど、細くて長い足を組み整いすぎてる顔には不機嫌そうな表情を浮かべている。


「お前が、如月 美夜か。」


う…ん。

なんか、この人、苦手。

イケメンなのはわかるけど…


偉そうにしすぎ…


俺様とか言っちゃってるし、、、


「おい。俺様をスルーするとはいい度胸だな」


わあ


また、俺様って言ってるし…


というか、怒ってる…

短気だな…


ま、いいけど


この人に嫌われて、さっさと帰りたいもの。



「…なんですか…?」


私も不機嫌オーラを出しながら返事をする。


するとこの人は一瞬びっくりしたような顔になった。

そして立ち上がりこっちに近づいてきた。



「俺を見ろ」



はい??

意味不明なことを言われ怪訝そうな顔をしているといきなり顎を手で上に上がられた。


そして目の前には超イケメンがドアップ。


ちょ…


目をそらしてこの人の手をどけようと頑張るけど上手くいかない…