「…で?…本当に帰るよ…」
「わーー!帰らないで!ほら、こっち!」
少し、脅して?みると春クンは焦りながら倉庫の前に私を案内した。
倉庫は思ってたよりも古くて大きい…
なんか、怖い…
「ここ…?」
「うん!そうだよ、入ろ!」
春クンが倉庫の扉を軽々と開ける。
重そうなのに…
「ただいま〜!連れてきたよ〜」
「おかえりなさい!」
「春さんお疲れ様です!」
たくさんいる男達が春クンに挨拶をする。
思ってたよりも中は明るい。
「春さん、この子って…」
「うわぁ!噂以上の美女!」
「かっわいい〜!!」
私に気がついた男達が興味津々なもよう。
私は、美人になるように変身したけど、可愛くなるつもりはないのに。
「可愛い」は嫉妬の対象になるもの。
「美夜、上だよー」
「……うん」
端の方にある階段を上ると、ここ(倉庫)には似合わない綺麗なドアがあった。
「ここ…入るの…?」
「うんー、ここは、幹部室だよー」
幹部室…ね…。
じゃあ、ここに私を呼び出した奴がいるのね。
__ガチャ
春クンがドアを開ける。
するとそこはもっとここに似合わない超綺麗な部屋があった。
綺麗__
あまりにも豪華なお部屋にぼーっとしてしまう。
「おい」
!?
突然低い声が聞こえた。
誰が発したんだろうと思い春クンの方を向いてみる。

