〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜



「ほんとに大丈夫ー?なんか気分悪かったら言ってねー。バイクも速いし」


「……うん…」


バイク速いんだ…


「じゃあ、乗ってー」


そう言われて後ろに乗る。


「僕につかまってねー」


え…


掴まる…?


どこに…?


「腰でいいから〜。落ちちゃうよ?嫌でしょ?」


「……うん」


私は腰に手を回してしっかり掴んだ。

そういえば、誰かに自分から触れるなんて何年ぶりだろう…



「ん、じゃあ、いくよー」


ブルルブルンとバイクのエンジンのかから音がしたと思うとすごい勢いでバイクが走り出した。


「きゃぁ!!!!!!!」


思わず悲鳴をあげてしまったけどバイクはどんどん速くなっていく。


「いやぁぁぁ!!!!!と〜め〜てぇ〜〜」


やめようと思っても自然と口から悲鳴が出てくる。


前に座っている男は何か言ったけど風とバイクの音で全然聞こえない。



「やめて!やめて〜〜ぇ!!!とめて〜〜助けて〜〜〜〜」


一生懸命、掴まる。


落とされそうだよ〜〜、、、


もうやだ…

これならジェットコースターの方がまだマシ。、!


「助けて〜〜〜!気分悪くなった〜よ〜ぉ!!!」


気分悪くなったら言って なんてカッコつけて言ってたのに全然止めてくれる気配がしない。



もう、死ぬーー!