〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜



「なんかね〜、如月さん、美少女って有名らしくてねー、」



有名…?

私が…?

というか、名前も知られてるんだ…

まぁ、美人なのは認める…

だって「ミステリアスな美人」になるように変身したから…


だけど、別に容姿を褒められても嬉しくない…


本当の姿じゃないから…



「うちの、総長が会いたいってー」



「…なんで…」


別に呼ばなくてもいいじゃない。

めんどくさいし…


「桜樹の姫は、1人なんだけど、姫が最近寂しいんだって。それで、総長の気に入った人を第2の姫に迎えようってー」


第2の姫…!?

いやだよ…そんなの…



「今からどう?」



「無理です…」



「え!なんで?」

意外だったのか、びっくりしたように聞いてくる。