たった一言。

ぴこん♪

メールがきた。

「久しぶりにひよりと話したい笑」

え!?前橋から!うそ…

既読をつけたからそんなに浮かれてられない。

すぐに返信する。

いつもの私なら絶対に。

「そーなんだ。笑」

とか、そっけない返事で誤魔化していただろう。

でも、今の私は少し違う。


少しだけ勇気というものを出して。


ちゃんとじぶんの気持ちを送信した。


「私も前橋と話したかった!」

1分後…

ぴこん♪

「今のクラスどう?」

「楽しいよ!前橋は?」

送信。


「俺も!」

前橋…楽しいんだ…今のクラス…

でも、私も楽しいって言ったんだから同じか…


あれこれ考えてたら。


ぴこん♪

前橋からだ。


「俺さひよりのこと好きなんだけど」


ん?見間違いかと思いまた視線を戻す。


「俺さひよりのこと好きなんだけど」

同じだ…何回見てもそう見える。

私は夢を見てるのか。

妄想

しすぎてしまったのか。


ぴこん♪

「俺と付き合ってください。」

へ?ん?あ?ふぇ?

お、お、俺と?

ま、ま、ま、前橋と??


私が??

付き合う?は?


『その前に返信!!』

一回深呼吸して文字を打つ。

「私も前橋の事が好きです。私と付き合ってください。」



もう1度深呼吸。




ぴこん♪

「まじで?めっちゃ嬉しい。これからよろしく。」

ひゃーーーーほんとにほんとなんだ!


私、前橋と付き合えるんだ!

「うん!よろしくね!」

送信。


「おう。」


前橋が、たった二文字。

[おう]だけでかっこよく見えてしまうのは恋してるからか。

なんでもかっこいいと思ってしまう。

前橋がすき。

そんな前橋と付き合えるんだ。


私は嬉しくて嬉しくて仕方なかった。

その夜は胸が高鳴る中春の夜を過ごした。