お姉ちゃん、ごめんね…

「ゆうなお帰り」
作り笑顔のお母さん。お父さんの姿はなかった。

いつも賑やかで、たくさんの料理を準備しているのに、こな重たい空気感。
階段の隅からヒョコッと顔を出したお姉ちゃんに手招きをされた。

「ゆうな話しあるから…来て…」
と小声で。

「ねぇ、お母さんどうしたの?お正月の準備は?」
おばあちゃんが一時退院すると聞いていたのに。

おばあちゃんはまだリハビリが進んでいなく、歩く事を出来ない為一時退院できなかった。それと…まだまだお姉ちゃんから聞くことがありそうだった。
少し太った感じがするのは気のせいなのか…

「あとね、ゆうな…私、今赤ちゃんがお腹にいるの。」

「えっ??????だ、誰との?」

その事でお父さんと喧嘩になってしまい、今外に散歩に行っているらしい。

「え?結婚は?いつしたの?だれと?何で?私だけ知らないの?」


お腹にそっと手を添えて、優しく撫でているようにも見えた。

「私、未婚で出産しようと思うの。」


全く話がみえないけれど、お姉ちゃんは優しい顔をしたまま私を見ていた。