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初めの日から毎日妊娠検査薬を渡される。

妊娠していない事が分かると、イライラし始め、また何度も私を抱く春希さん。

私は妊娠していないことに安心する。






優雅…会いたいよ…優雅…。




「さっさとシャワー浴びて皐月を殺しに行け」


「はい…」




行為を終えた後、服を着て部屋を出ていった春希さん。
部屋の外には幹部の人が立っていて、仕事の話をしながらどこかへ行った。


本当は…すぐに春希さんを殺してしまいたい…。
だけど…いざその隙ができても体が動かない。



私は弱い。







「行かなくちゃ…」


黒龍が危ない目にあう…。





でも…皐月を失いたくない…っ。


泣きじゃくった。
止まらない涙は布団を濡らす。



シャワーを浴びて、四六時中抱かれていた私は久しぶりに服を着て飛山組を出た。


ここで逃げることも出来る。


でも、私が逃げれば、私の大切な人たちが死んでしまう。





私はタクシーを拾って、私が入院していた病院に向かった。