俺が嫌味ったらしくいうと、段々と顔が青ざめていく警備。



すいませんでした!!
と頭を下げるも、俺は下げた顔に膝を思い切りぶつけた。
そいつは気絶をした。




「ゆ、優雅…」





戸惑いの声を漏らす幹部。


「遠慮なくやれ。こいつら飛山の下っ端なんざ、その変のいきがってる不良の力だ。ただ、幹部は銃を持ってる。銃が見えたら、絶対にさがれ」




戸惑いながらも、葉月のためだ!と言いながら頷いた幹部。




下っ端が異変に気が付き、出てくる。




「死ぬなよ、お前ら」





俺の一言で、それが合図だったかのようにお互い走った。




人を殴る音、怒号、悲鳴、うめき声。

飛び散る血、白目を向いている男。





「先にいけ、優雅!!」

「ここは俺と龍真で問題ない!」





向かってくる奴らを殴り蹴り飛ばしながら、言った龍真と藍音。


俺達は奥へ進んだ。




そして、幹部に行き着いた。






「久しぶりですね、堂島の若」

「あぁ、老けたな、川島(カワシマ)」





川島は昔、堂島の人間だった。