生きてあなたを愛したい

俺達は急いで堂島組へ向かった。





俺に頭を下げる男たちに若干ビビりながらも、付いて来る幹部。

「組長、入るぞ」



「なんだ。…あぁ、君たちも久しぶりだな」

「そんなのは後にしてくれ。…飛山の件、全部知ってること話してくれ」


「…まさか…最近葉月がいないのはそのせいか?」



親父の顔つきが変わる。
心なしか戸惑っているようにも見える。


「…あぁ」
「分かった。話そう。その代わり話を聞いたらすぐに葉月を助けに向かえ」



その言葉で、俺達の表情も強ばる。
葉月が危ないってことか?


「よく皐月が遊びに来ていた時期に、飛山が喧嘩を売ってきていた。堂島のシマでクスリや、冗談では済まされない犯罪を繰り返していた。
俺らはそれに対抗して、抗争を仕掛けた。
その時に、皐月が人質に取られた。
飛山が抗争をしているその日お前は海外にいた。
帰ってきたのは全部終わってからだったろ?帰ってきたら皐月が消えていた。そうだろ?」


「…あぁ」








「堂島は、堂島の勝利より、皐月を守ることを優先した。だが…戦場と化していた倉庫に…葉月が入ってきた。皐月を探していたんだ。
飛山は皐月とよく似た葉月をみて、妹だと察して銃を撃った。
あいつにしたら、誰でも良かったんだ。
…その弾を受けたのは皐月だった。
皐月が葉月を庇って撃たれた。」








葉月が言っていた、「私が皐月を殺した」って言うのはこういう意味だったのか…。