「私も…自分が憎いなぁ…」


誰にも聞こえないよう、そう呟いた。

春希さんの気配はどこにもない。
私は、せめてもの償いとしてたまり場の机に置いてあった紙に、ペンで書いた。

『みんなともっと遊びに行きたかったな。

結構楽しかったよ。
お世話になりました』

そこに銃も置いて、たまり場を出た。



誰も呼び止めるものは無い。








裏切ったのだから当然の事。


私は人を殺しかけた。

みんなに言ったことは、半分本当で半分嘘。





実際に皐月を撃ったのは私じゃない。
喧嘩が出来るのは本当。




言わなかったけど、みんなのこと大好きだった。













ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「上手くいった?」

「はい」

「いい子だね、御褒美だよ」




そう言って私は春希さんに抱かれた。
最中、何度も言われた。



「葉月は綺麗だね」「一生僕のものだ」
「僕の子を生んでくれ」「絶対誰にも渡さない」

避妊は一切していない。




いつ妊娠してもおかしくなかった。






1日10回以上抱かれて、私が黒龍を裏切った日から一週間がたった。

避妊をするかしないかは春希さんの気まぐれ。


ここから出たい、そう言うとなんども殴られる日もあった。





薬飲まないと…。
あの日からの心臓病の手持ちの薬はそろそろ切れる。
ほとんど優雅の家に置いてある。



抱かれている時、なんども発作を起こした。
春希さんは関係ない、というようになんども私を抱く。