生きてあなたを愛したい

「やだ」

「寝てる時散々やってんだから」


「「「え?!一緒に寝てんのか!?」」」

「…そこには触れないで」




私は優雅の胸を押して無理やり離れた。
ちょっと下っ端君たちと遊んでくる、と部屋を出た。



「あれっ?姫、もう帰るんですか?」



眉を下げた下っ端君に首を振って、まだ帰らないことを伝えた。




「こっち来ます?」
「うん。」



バイクをいじっている下っ端君の集団の中に降りていった。


「何してるの?」


「マフラーの改造です」




マフラー…?
あの、首に巻くやつ?


「ははっ…これです」

苦笑いで見せてくれた「マフラー」。

よくわからないものだったけど、私が知っているものとは違うのは分かった。




みんなが自分の自慢のバイクを私に見せてくれた。



「すっご~…私にはさっぱり分かんないけど…、これとかカッコいいね」



「真碧(マオ)ーっお前のバイク褒められてるぞーっ」


真碧と呼ばれた男の子はパッと顔を上げて、こっちに走ってきた。

「マジすか!?姫もいいと思いますよね、ストリートファイター!!!!」



す、ん?すと…


「あ、こいつバイクめっちゃ好きなんす」



苦笑いで下っ端の恵弥(ケイヤ)が言った。