「私の名前知ってるのか…。まぁ、でも不思議じゃないかな。」


皐月を知ってるんだもんね…って、あれ?
皐月は自分に妹がいるなんて言ってなかったはずだよね?




「深く考えないでよ。仲良くしよ、葉月先輩」

「キミは…何者?」


「やだなぁ…いつも結構近くにいるじゃないですか。」



「どういう意味?」


「うーん。…今は知る時じゃないよ」


…誰に似てるんだっけ…この子。

「じゃあ、またね、先輩」


別に仲良くする気なんて…ないんだけどな…。

誰だっけ…。
頭から離れないじゃん…。
これ気になって寝れないやつ。





スキップで走り去って行く、…誰だか忘れたけど、男の子の後ろ姿を見る。




「なにあの子…」