「なんでこうなった」
「俺が…巻き込みました…」
風翔さんは怒りを顕にしている。
なんとか、鈴夏さんが手を握って抑えているような感じだ。
その鈴夏さんも少し怒っているようだった。
「堂島と敵対していた、内藤が…俺を潰すために…葉月と真帆を狙ったんです…。」
「内藤…?確か、『heavy』んとこの」
「はい…。情報が流れたんです。『heavy』が黒龍の姫を狙っているって…でも、狙っていたのは内藤だった。」
葉月ちゃんは話す優雅の手をずっと握っていた。
あんたは悪くないよ。私は大丈夫、とでも言うかのように。
「風翔さん…私はもう大丈夫…。黒龍を責めないで…。みんなは私と真帆を助けに来てくれた…。」
風翔さんは悔しそうに顔を歪める。
「これからはこういうことは無いようにしてくれ…。本当は…お前らと葉月を今後一切関わらせないつもりだったが……葉月のいい薬になってるなら…。だから、ちゃんと守ってくれ…」
優雅は強く、はい。と返事をした。
