それから救急車が来て、葉月ちゃんが運ばれた。
俺達はバイクで病院まで走った。

『手術中』と光る赤いランプが消えるのを待っていた。



3時間後、出てきたのは真琴さんの代の幹部の風翔さんだった。
医者で、外科部長をしているとは聞いてはいた。


風翔さんは少し…いや、結構怒っているようだった。


「死んでたらお前らを殺してた」


現役から劣らない凄まじい殺気が俺たちを襲う。





「葉月は俺たち夫婦が面倒みてる子だ。なんでこうなったのか…後で説明してもらうぞ」

優雅は何度も頷いた。

「それで…葉月は…」



「2,3時間で目を覚ますはずだ…。今回の件で相当心臓に負担がかかってる。一度心停止になったがなんとか持ち直して落ち着いた。」

俺達はみんなで頭を下げた。