葉月が意地悪そうに言うと、羽悠は怜の腕の中で目を覚まして不機嫌そうにぐずっていた。

「うぁああっ」

羽悠は号泣しだして、怜が慌てて葉月に預けた。


葉月があやすけど、なかなか泣き止まない。

俺は立ったまま羽悠をだっこしている葉月を支えているから、変われない。


「おじちゃんが怖かったのー?」


羽悠にそう言う葉月。

遠慮がちに開かれた扉から、顔を真っ青にさせてこっちを見る柊雅。


「本当に泣き声とか苦手なんだよ…」


大声を出してしまったことに申し訳なさそうにしながらも、泣き声に嫌そうな顔をする柊雅。


「柊雅君がだっこしてくれたら泣き止むんだけどな〜…」