「雅人さん、柊雅君は帰ってますか?」

「あぁ、部屋にいると思うぞ」



葉月は、イタズラを思いついたような顔をして、柊雅の部屋へ向かった。

怜は慌てて、でも、羽悠を起こさないように慎重に付いてきた。


ーコンコン

「だれー?」

「私だけど、今いい?」


すると、中からものすごい物音が聞こえて、扉に鍵がかけられた。


「だっ、だめ!!!!」



「ふふっ…私、羽悠のこと抱っこさせるって言ったし…」

「俺、本当に赤ちゃんとガキんちょは天敵なの!!!!」

「大声出したら泣いちゃうよ」