「「固いな」」


表情も体もガチガチな怜。

葉月はそれを見て、ケタケタ笑っている。


「子供は…怖いです。力を加えればすぐに壊れてしまいます…」


親父の目を見てそう言った。


「だから、守ってあげなきゃいけないの。それは私と優雅の仕事。そんな私と羽悠を護ってくれるのが、怜さんなんでしょ?」

怜は羽悠の顔を見て、少しはにかんだ。


怜が笑ったのは初めてだった。

俺も親父もビックリして言葉を失った。

葉月ってやっぱすげぇ女…。