俺は葉月の腕に羽悠を乗せた。


スヤスヤと気持ちよさそうに眠る羽悠。
葉月が抱くと、目を開けた。

口をパクパクさせていて、葉月は笑っていた。



「20分程でつきます」


圭斗がそれを見ながら言った。


「圭斗さんも抱く?」

「えっ、あ、…いえ…俺は…」


慌てて首を降る圭斗が面白くて、俺も葉月も笑う。

圭斗は子供が苦手だ。


柊雅みたいに、嫌いとかではない。




ただ、小さくて柔らかいからすぐに壊れてしまいそうだ、って昔言っていた。

葉月は羽悠の頬をつつきながら、羽悠をあやしていた。



「着きました」



ボディーガードが、俺たちを警護しながら車から降りた。


「「「「「「「「おかえりなさい!」」」」」」」」