「あらあら、葉月ちゃん…いけないいけない…。私の仕事ですから…葉月ちゃんは座ってなきゃ」
冬乃さんは慌てて私の元にかけてきた。
「いいんです。動けるうちはお手伝いさせて下さい」
「あら…。助かるけど…無理しないでね?」
「解せんな…」
優雅がそう呟くと、一瞬室内の空気が凍り、時間が止まったようにみんなが動かなくなった。
「葉月は俺のために時間を使うべきだ。うん、違いない」
「違いあり…」
私は優雅の背中を押して、優雅の部屋に向かった。
「ほら、いつまでもスーツじゃ堅苦しいでしょ。着替えて」
優雅は文句を言いながらも、いつもの着物に袖を通した。
なれた手つきで帯を結ぶと、私の肩を抱き寄せた。
「動けるうちはってな…お前、数ヶ月前頭部外傷で死にかけてたんだぞ…」
「あ、ねぇ…その事なんだけどさ」
「話を逸らすな…」
「その…女の子達はどうなったの?まさか手、出してないよね?」
