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3日後
「葉月さん」
「あ!圭斗さん、おはようございます」
圭斗さんはニコッと笑った。
今日、本当は優雅も来るはずだったんだけど、さっき電話があって、
『同盟組のクソジジィに呼ばれた』『だから今日は圭斗が迎えにいく』って不機嫌な声で言っていた。
圭斗さんは、持ちますよ。と私の荷物を持ってくれた。
「今日、朝食での雰囲気凄かったんですよ」
圭斗さんは苦笑いで言った。
その、『クソジジィ』のせいで私の迎えに行けないのが不満だったらしい。
「あら…。」
「にしても、この前見た時より随分と歩けますね」
「でしょ?」
得意げに言うと、はい。と笑った圭斗さん。
スピードは普通とは違くて、ゆっくりだけど、圭斗さんは合わせてゆっくり歩いてくれる。
圭斗さんって絶対モテる。
病院を出て、停めてあった久しぶりのリムジンに乗った。
「葉月さーん!」
誰かに呼ばれて、振り返ると、病院の入口には五条先生、水谷先生、徳孝先生、鬼頭先生、風翔さんが立っていた。
「お大事にーっ」
水谷先生が言った。
