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「いょっし!全快ではないけど、順調に回復していってるね。この分だと、無茶をしなければ退院も大丈夫だよ。」



緊張していた検査結果も、難なく終えて、次は心電図。


「ははっ。大丈夫大丈夫!きっと大丈夫だと思うよ!」



水谷先生は笑って私の背中を押した。


「が…頑張ります…」

「何をだよw」



水谷先生がツッコミを入れて、恥ずかしくなりながら、鬼頭先生がいる所に向かった。





ーコンコン


「失礼しまーす…」


「おう。こっちに横になって〜。これ付けるからな〜」



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「うん。大丈夫だな。良くもなく悪くもなく、だね。いつも通りに戻ってる。よく頑張ったね」

「てことは…」

「おー。退院決定!」



私は嬉しくなって、ニコッと笑った。



「おお!その笑顔は初めて見るな!」


鬼頭先生は私の両頬をツンツンとつつきながら笑った。


「俺、次の診察入ってるから…一人で戻れる?」

「はい!」

「転ぶなよ〜」



私は軽く頭を下げて、診察室を出た。