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「ーーーーー…。ーー」
「ーーーーーーーーーっ」
「ーー?…ーーーーー!」


誰かの会話。

その賑やかな声で目を開けた。


寝てたのか…。




「おっ、起きたな。優雅」

「…王子さん……」

「寝ぼけてんの?w」

「陸希さん…寝ぼけねぇ…っす…」




俺が起き上がると、隣には葉月が寝ていた。




「お前ら、聞いてた通り、仲いいな」




王子さんがスマホの画面を俺に向けた。

その画面には、俺と葉月が2人で寝ている写真がうつっていた。

恥ずかしくなって目をそらした。




「…でも良かったよねー…。はーちゃんがちゃんと人と接することができるようになって…」




陸希さんが言った。

昔から風翔さんや真琴さんたちと一緒にいるせいか、先代に知り合いが多い葉月。





「昔は心臓病酷かったし、コミュニケーションとるのも苦手な子だったし、なにより、人が苦手そうな子だったよね…。妙に大人びてて、大人に気を使いすぎててさ。」



「あぁ…あの時は見てて辛いもんがあったな」




「今じゃ、人と馴れ合うどころか…ゆーと付き合ってて、しかも赤ちゃんまで…」


…あれ。





「陸希さんって…俺のこと『ゆー』って呼んでましたっけ…」

「え?まぁ。」




昔は「がゆう」って呼ばれてたような…。

……………………ま、いいか…。