「…葉月が階段から落ちた時、お腹を庇うようにして落ちたって…風翔さんが教えてくれたんだ」
若葉が言った。
「結果的に、お前は護ったじゃねぇか」
時雨君が口角をクイッと上げて、優しく微笑んだ。
みんなの表情を見ると、誰1人怒ってなどいなかった。
「あ…ありがとう…ございます…」
「おいおい、泣くな…」
鬼頭先生は私にティッシュを差し出した。
他に泣いてる人にもティッシュを配って回っていた。
その光景が面白くて、思わず笑がこぼれた。
「誰も怒ってない。なんなら、俺は葉月を尊敬してる。女ってつえぇな…葉月ってつえぇな。すげぇよ。自分の命より我が子守ろうとするとか…カッコイイじゃねぇか」
美空さんがそう言うと、男性陣は確かに。と頷いた。
「怒るも何も、優雅と葉月の間に子供が出来たって聞いた時の喜びが凄かったよな」
「「だよな〜」」
みんな当時の感情を話していた。
誰も怒ってなんかいない。
