「葉月がいい女すぎて困るね。こりゃあ、優雅が惚れるわけだ」
「風翔さん…鈴夏ちゃん以外の人を口説かない出ください。さぁ、どんな悩み事?」
ジトっと俺を見て、それから首をかしげた。
「…医者辞めようかと思って」
「…ど、っ!どうして!」
「…」
「…風翔さん。私ってよく怪我すると思わない?
小さい時からそうだったもん。
コケたり、皐月と喧嘩して引っかき傷つくったり…その度に風翔さんが手当をしてくれてた。
私が銃で撃たれて、ここへ運ばれた時も風翔さんが手術をしたんだって…栗山先生(救命医)が言ってた。」
栗山…余計なことを…。