「…厳しいですね…。うーん…。ちょっと徳孝先生を呼びますね」
そう言ってスマホで電話をした。
10分ほどで、息を切らした徳孝先生がきた。
「すいません!今日は患者が多くて…って、下條さん!」
葉月はニコッと笑って見せた。
徳孝先生は安心したように笑った。
「徳孝、体に麻痺が見られる。…だから、出産の際は、帝王切開を…と考えたのだが…。その時に、心臓や脳、体の痛みや麻痺がどのくらい改善していて、耐えられるのか…。」
「うーん…。帝王切開だと、術後に発熱する可能性がある。それだと心臓や体に負担がかかる。…自然分娩だと、麻痺が残る体では厳しい…。」
2人で話し込んでいて、優雅も話を聞いている。
「こればかりはその時にならないと分からない…。予定日の2ヶ月前に判断を下そう。」
「分かった。ありがとう」
「あぁ、それから。今7週だから…。そろそろ体調に変化が現れだします。麻痺や頭部外傷の事とかあるから、普通の人よりは何倍も辛い事になるけど…」
葉月にそう語りかけた徳孝先生。
葉月は、「大丈夫」と言うかのように、ニッと笑った。
