「え、」








「ごめんなさい!!」



「え?」





「あのっ…迷惑だってのは分かってるんだけど…」






「、」



「反対されたら1人で産んで1人で育てるくらいの覚悟だ、」



覚悟だからさ。そう言おうとすると、急に体が温かさに包まれた。




「落ち着け!!!ちょっとまって…」





少しだけ、私を抱き寄せる腕が震えているのが分かった。




「まって…待てよ……。」





私をぎゅっと抱きしめて、言った。





「俺との子…」


囁くような声。

私は頷いた。



そんな私を見て、優雅はもっと私を強く抱き締めた。




「怒んねぇよ…怒るわけねぇだろ…。やべぇ…嬉しすぎて死ぬ…」




そう言って頭を抱える優雅。





「喜んで…くれてるの…」







「お前…自分との子どもが出来たっつってんのに喜ばねぇ奴がどこにいるかよ…」






両手で顔を覆いながら言った。








「な?喜んだろ?」



得意そうに笑う皐月。




「皐月ぃい」








涙で顔をぐしゃぐしゃにした私は、皐月に抱きついた。