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1ヶ月後

もう日は落ちて、薄暗い。



「風翔さん、鈴夏ちゃんに近いうち顔を見せるって言っておいて」

「あぁ。分かった…優雅と喧嘩しないでよ。でも、してしまったらいつでもおいで」


「ふふっ分かった」






謎の会話を交わして、俺の元に戻ってきた葉月。


今日は退院だ。




手術の傷は塞がった。

銃で撃たれた所はまだ痛むみたいだが…。





俺は迎えに来ていた堂島の黒のリムジンに、葉月を乗せた。

風翔さんに頭を下げると、軽く手を挙げて返事をした風翔さん。




俺も乗り込んで、柳田がドアを閉めた。





そのまま堂島組へ向かった。


「「「「「「「「「「「「若姐!」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「「「「おかえりなさい」」」」」」」」」」」」」」






組員の男たちがいつものように整列して頭を下げた。

「たっ…ただいま!心配かけてごめんね」



組員はそれぞれ安心したように笑った。





「葉月さん…」