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目を開けると真っ暗で、どうやって立っているのか、左右はどちらか、前後はどちらか…分からなかった。



わけのわからない感覚に頭がおかしくなりそうだった。




そして、気がつけば優雅やみんなを探して歩いていた。



いつものように足を動かせば前に進めた。









よかった…ちゃんと地面歩いてるね…。











「葉月」


突然私の名前が、この真っ暗な空間に響き渡った。



聞き間違えることは無い。
この声は


「お父さん!お母さん!」


「「葉月」」





振り返ると、光明な光を身に纏うお父さんとお母さんが両手を広げていた。


私は迷うことなくその腕に飛び込んだ。



2人は私をぎゅっと抱きしめる。


「綺麗になったな」
「大きくなったね」

「皐月は元気?」
「ちゃんと飯食ってるか?」

「ちゃんと学校行ってるか?」
「いじめられてないか?」