「あ?」

「葉月が撃たれた日から笑ったの、一回も見てねぇな…って…。優雅、気づいてなかったのか?下っ端も俺達もみんな心配してた」



藍音もおかしくなったのか、へへへっと笑って、みかん味のお菓子買ってくるわ、と走って行った。





俺だけだったのか、不安になってたの。


みんな、葉月が目覚めることを信じてる。



バカだな、俺は。








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「優雅」

手術室の前の椅子に座って、手術が終わるのを待っていると、風翔さんが出てきた。




「あの、っ葉月は…?」

「落ち着けっ。大丈夫だから」



風翔さんはふわっと笑った。
風翔さんは手術室の入口を振り返った。