怒り狂って、優雅の方に襲いかかる。
優雅は余裕の表情で動かない。

春希さんを止めたのは藍音と龍真さん。





「おいおい…」
「お前な…」



春希さんを押さえる2人は優雅を睨んでいる。






「止めたろ?俺は無事。ほら、何も問題ない」

「「くそ野郎」」



優雅は楽しそうに笑い、春希さんを見た。






「くそっ!!!くそぉ!!!!諦めないからな!!!!僕は葉月を自分のモノにするからな!!!!」



春希さんはそう叫んだ。

詩音が呼んでいた警察が到着して、春希さんの身柄は引き取られた。

「おう、優雅。」


「美空(ミク)さん」

「あぁ。俺達警察も飛山に手こずってたのに、潰したから身柄引き取り頼むって…」



「すいません、美空さん…後で話します。まず怪我人病院に連れてかねぇと」




藍音と龍真さんと優雅はかすり傷。

薫は右足を撃たれてる。
詩音と愛二と若葉は軽症。



「えっ、葉月…!」

「ぁ…美空さんか…」





美空さんは風翔さんの弟。





立ち上がった私は、ふらっと前に傾いた。

美空さんが慌てて私を抱えた。






「お前っ…撃たれて…」

「美空さん…私ちょっと眠いや…。」


「寝てろ。すぐ救急車くるからな」






私は目を閉じた。

優雅は美空さんから私を受け取って、救急車が来るまでずっと抱きしめていた。




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