「…分かんないよ…、なんでこうなっちゃったのか…っ。私が…あそこに行かなかったら……皐月は…撃たれなかったっ…」 嗚咽を繰り返しながら喋る。 「葉月、おいで」 皐月は手を広げた。 私が泣いている時にはよくやってくれた。 私は溢れる涙を無視して、皐月の胸に飛び込んだ。 皐月は私を強く抱きしめていて、頭を撫でている。 「大丈夫…大丈夫」 皐月の服や、布団が真っ赤に染まっているのも気にせず、皐月は私を抱きしめる。 「手、血ぃ止めねぇと」 皐月は私を抱きしめたまま、ナースコールを押した。