生きてあなたを愛したい

床にペタンと座り込んで、
何度も何度も手の甲にナイフを刺す。



血だまりができて、皐月が撃たれた時のことを思い出す。


ーピピッ…ピッピッ…ピピッ


今まで一定に鳴り響いていたモニターの音が、不定になる。


顔を上げると、皐月がゆっくりと目を開けた。


「さ…つ…、」

「はづき…ぃ……バカ…ッ…。
それ、いてぇ、だろうが…、…やめろ…」



喋りにくそうに顔を歪めて私に言った。

久しぶりに聞く皐月の声。


皐月はグッと腕に力を入れて、起き上がろうとしている。




「皐月…お願い……。今から…風翔さん呼ぶから…っ、逃げてよ…。私の目に届かないとこに……、お願いっ…!」






「全部…聞こえてた……。…風翔さんの…声が……聞こえていた……。「葉月がいない」「もしかしたら皐月を撃った奴のところに行ったのかもしれない」って…」

なんで、こんなことになってる?と皐月は言った。


酸素マスクを外して、座った。