5月になり桜も散り
木々には新芽がでていた。


あたしの名前は、
片桐 結花 カタギリ ユカ。
高校2年生です。



「結花、はよっ。」


挨拶をしてきたのは、あたしの幼なじみの
片山 璃空 カタヤマ リク。
女の子っぽい名前だけど正真正銘の男子。


「璃空、遅い。」


あたしと璃空は生まれた時からずっと一緒で気付けば登下校も一緒にしていた。


「いつもはお前のが遅いから別にいいじゃん。」


璃空は眠そうにそう言うと自転車を漕ぎ始めた。あたしも慌てて自転車を漕いだ。


璃空って相変わらずクールだから掴みどころがないっていうか…。
あたしは呆れながら璃空の背中を見ながら後を追った。